2016年11月14日月曜日

日常の違和感を無視しない!|岩崎弥太郎



酒樽の栓が抜けたときに、
誰しも慌てふためいて閉め直す。


しかし底が緩んで少しずつ漏れ出すのには、
多くの者が気づかないでいたり、
気がついても余り大騒ぎしない。


樽の中の酒を保とうとするには、
栓よりも底漏れの方を大事と見なければならない。


       三菱財閥 創立者 岩崎弥太郎



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日常生活が円滑に進んでいるときこそ、
確かに大きなトラブルはないかもしれないけど
小さなほころびが潜んでいる可能性がある。



この言葉を読んでいて
ギクッとするのは
自分自身も心のどこかで
今の生活の中に改善すべきことがあると
気付いているからだ。



気付いてはいるんだけど、
危機的な状況ではないから
見逃してしまっている。



見逃してしまっているうちに
そのことに慣れてしまい、
その危機がなんだったかを
忘れてしまっている。



が、精神的には
何かしらの危機感が
少し残っているから
この文を読んでギクッとする自分が
いるんだろう。



はじめの思いを無視すると
こうやって後になって
何に違和感を覚えたのかを忘れてしまいがち。



それが気が付かないうちに
酒樽から酒が染み出てしまっている状態なんだと思う。




だからこそ、
日頃のちょっとした違和感を
メモしておかなければ
改めて考えさせてもらった言葉でした。